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【2月7日開催】産業振興部会 第3回先進工場見学会

 

 

 

                                        見学風景                                      質疑応答風景

 

 

  【日 時】2025年2月7日(金)14:00~15:30

  【会 場】株式会社ブリヂストン 久留米工場

  【出席者】24名

  【見学会】

     1.会社概要説明

     2.久留米工場見学

     3.質疑応答

 

 

    今回先進工場見学会を、ブリヂストン様の格別のご厚意により開催した。本見学会の目的は、

   ディジタル化・自動化をベースとした製品およびものづくりの理解の深化や新たな気づきを得る

   ため、それに資する先進事例を学習することである。ブリヂストンのマザープラントである久留米

   工場を、その点を踏まえて見学した。

    久留米工場はブリヂストン最初の工場として創業され、現在ではブリヂストンを支える生産拠

   点となっている。乗用車用や小型トラック用以外にも、航空機用、モータースポーツ用、産業車両

   用等まで各種タイヤを生産しており、多品種小ロットを実現する生産ラインが構築されていた。

   ゴム練り工程や成形工程といった各工程はセルに分かれ、セル周りはTATまで考えて整頓され

   ており、工場全体としてクリーンなイメージを感じた。さらに、タイヤの主原料であるゴムは温度に

   敏感なため、加工時を含めて温度管理が徹底されているとのことであった。また、セル間をスケ

   ジュールに沿って往来するAGVは、最初調整に苦労されたとのことであるが、現在では滞りなく

   稼働していた。

    ロビー横には旧社長室を再現した部屋が整備されており、創業者のDNAが色濃く残っている

   のを感じた。特にFirestone社長との写真と、その工場管理にまつわるお話は印象的であった。

    ブリヂストン久留米工場は、マザープラントして日本の強みを活かした、日本のモノづくりを

   体現しており、ここでの生産技術が各工場に展開されているとのことであった。さらに、TQM

   (Total Quality Management)に改めて取り組み直したとのことで、PDCAやデータ重視、生

   きた標準化等の実践が多品種小ロットを実現する運用面でのポイントと感じられた。当初の目

   的を十二分に満足できた見学会であった。

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