高速交通体系としての新幹線は、我が国の国土形成に多大なる影響を与えてきました。
九州においても1975年の山陽新幹線の博多駅延伸、鹿児島ルートの2004年新八代駅~鹿児島中央駅間暫定開業及び2011年の全線開業によって、全国各地との交流拡大が沿線各地の観光・経済・暮らしを大きく変えました。2022年秋には、西九州新幹線武雄温泉駅~長崎駅間が開業予定であり、九州における新幹線ネットワークは新たな局面に入ります。
新幹線を九州各地の地域・産業振興に繋げる戦略や方策について幅広い視点から議論し、地域発の提案が活性化していく端緒となるようシンポジウムを開催しました。
【日 時】2021年12月13日(月)14:00~17:00
【会 場】電気ビル みらいホール
【主 催】九州商工会議所連合会・(一社)九州経済連合会
【参加費】無料
【参加者】155名
【プログラム】
◆開会挨拶
九州商工会議所連合会 会長 谷川 浩道 氏
(一社)九州経済連合会 副会長 柴戸 隆成 氏
佐賀県商工会議所連合会 会長 陣内 芳博 氏
長崎県商工会議所連合会 会長 宮脇 雅俊 氏
◆講 演
①「新幹線効果やまちづくりについて」
講師:(公財)九州経済調査協会 事業開発部長 岡野 秀之 氏
②「新幹線の延伸と地域振興」
講師:(一社)インフラ経営研究所 専務理事 小林 茂 氏
◆パネルディスカッション
テーマ:「新幹線を九州各地の地域・産業振興に繋げる戦略や方策」
コーディネーター:㈱MK総合研究所 代表取締役所長 幕 亮二 氏
パネリスト:
(公財)九州経済調査協会 事業開発部長 岡野 秀之 氏
(一社)インフラ経営研究所 専務理事 小林 茂 氏
熊本県立美術館 参与 宮尾 千加子 氏
武雄商工会議所 会頭 溝上 邦治 氏
大村商工会議所 副会頭 時 忠之 氏
講演では、統計やデータ分析による広域交流の拡大や企業活動の強化等の九州新幹線鹿児島ルートの開業効果を(公財)九州経済調査協会の岡野秀之事業開発部長より、航空と比較した場合の新幹線の優位性や広範囲による地域活性化等を(一社)インフラ経営研究所の小林茂専務理事よりお話いただきました。
パネルディスカッションでは、それぞれの立場からテーマに沿った意見が述べられ、2022年秋の西九州新幹線武雄温泉駅~長崎駅間開業の機運が高まりました。