トピックスTOPICS

会長コメント

第180回理事会後の記者会見(3/26)における会長コメント要旨

 

【2025年度事業計画ほか】

本日開催した第180回九経連理事会において、2025年度事業計画案を全会一致で承認いただいた。

ポイントは、半導体と農林水産業を強化することと、域内外の多様なステークホルダーとの連携を強

化することである。

 

半導体については、九経連事務局内に「新生シリコンアイランド九州推進部」を新たに設置し、専任

4名、兼務3名、計7名のスタッフを配置する。昨年6月に策定した「新生シリコンアイランド九州グラ

ンドデザイン」に基づき、多極分散型サイエンスパークの整備促進に取り組むとともに、会員企業や

台湾との連携を強化し、サプライチェーンの強靭化に向けた取組を強化していく。

また、グランドデザインで整理した課題について、半導体戦略専門部会の活動を通して解決を図っ

ていく。

 

農林水産業については、地域共創委員会のもとに設置されている農業、林業、水産業、3つの専門部

会を、「部会」へ格上げする。この変更に伴い、要望活動中心の取組から、農業労働力の確保や輸出

拡大支援など産業振興面での取組を強化していく。

 

2025年度事業計画を着実に推進していくためには、台湾をはじめとする海外や九州各地の基礎自

治体など、域内外の様々なステークホルダーとの連携強化が不可欠である。このため、これまでの

九経連の守備範囲にとらわれず、域内外の様々な団体との連携を図り、多くの方々に九経連の応援

団になってもらえるよう取り組んでいく。具体的には台湾、北海道、九州市長会等との連携を視野に

取り組みをすすめていきたい。

 

また、本日の理事会にて、事務局長の選任案も承認いただいた。退任される中川事務局長は、4月か

らツール・ド・九州の大会ディレクターに就任される。2025年大会は5県での開催となるが、将来的に

九州・山口全県での開催に向けたご活躍を期待している。後任の事務局長は田中常務理事に兼務

していただく。

 

 

(質問)新生シリコンアイランド九州推進部の役割、体制について問われ。

 

➤まずは各自治体が行う拠点の整備を支援していく。熊本県や北九州市で構想が進んでいるが、

 その他の県や基礎自治体を含めて意見交換しながらすすめていきたい。九州・沖縄地銀連携

 協定(Q-BASS)や九州大学等とも連携しながら、引き続きサプライチェーン強靭化にも取り組

 んでいく。スタッフは製造業や金融機関などの出身者で構成する。

 

(質問)熊本県の半導体サイエンスパーク構想を踏まえ、広域での連携の必要性を問われ。

 

➤熊本県の構想ではサイエンスパークのマネージメント法人を設立すると聞いているが、熊本

 をはじめとした各地のサイエンスパークの管理組織を橋渡しすることが九経連の役割であり、

 専門部署を設立した目的である。この役割を果たせるのは九経連以外にないと考えている。

 

 

(質問)2025年度事業計画を通して描く九州の将来像について問われ。

 

➤九州将来ビジョン2030では、「新たな時代の成長エンジン」「心の豊かさを成長につなぐ幸せ

 コミュニティ」「自立型広域連携アイランド」の3つのありたい姿を描いているが、2025年度は

 この実現に向けた取り組みを更に強化していく。

 

まずは、半導体関連産業と農林水産業を九州の成長を支える産業に育成していく。2018年の九

州の一人当たりGRP350万円を、全国平均である500万円に近づけていく原動力となり得る。

また、ツール・ド・九州のような広域が連携したイベントを通じて、地域の魅力を高め、九州の良

さを知っていただき、人材育成にも繋がるような取り組みをすすめていく。

 

 

 

 

入会案内はこちら