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【7月10日開催】産業振興部会 2023年度第1回先進工場見学会

 

【日 時】2023年7月10日(月)13:00~15:00

【訪問先】ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社

     (熊本県菊池郡菊陽町大字原水4000番地1)

【出席者】23名(豪雨による交通混乱の影響で14名が参加)

【見学会】

 1.ご挨拶

 2.会社概要説明

 3.技術紹介

 4,工場見学

 5.製品デモ

 6.質疑応答

 

 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社様(以下、SCK様)の格別のご厚意により、先進工場見学会が実現した。

 

 当日は九州北部に線状降水帯が通過し豪雨に見舞われた。交通機関は運行見合わせなど大混乱が生じた。そうした中でも、登録23名中14名が何とか現地に参集した。JR原水駅から貸切バスでSCK様へ向かう途中、シリコンテクノパークに工場を構える半導体関連企業および建設工事中のJASM(TSMC)建屋、大学等を車窓から見学するとともに、SCK様の新工場用地を遠望した。

 

 本見学会の目的は、産業振興部会の主要事業である戦略産業・半導体産業の振興(シリコンアイランド九州の復活)およびデジタルものづくり、生産性・付加価値向上に資する先進事例を学習することにある。

 

 同社の主要製品は、CMOSイメージセンサーであり、スマートフォンやカメラ、自動車などに搭載される。技術・製品の差別化が徹底されており、世界シェアは約5割を占める。九州には熊本、長崎、鹿児島、大分の4つの生産拠点がある。総従業員数は約11.700名(2023年4月1日現在)。同社長崎テクノロジーセンターでは、近年敷地内にFab5という増設棟を建設し、今年は熊本県合志市に約27万平方メートルの工場用地を取得すると発表した。

 

 ものづくりでは、Smart Factory Conceptのもとに、究極の歩留まり、高効率かつローコスト生産体制が確立している。デジタルデータ・デジタルツインを駆使した集中生産管理システムを運営している。また、サプライチェーンの見える化、倉庫・物流網の更なる整備、人材の確保・育成、環境対応、地元自治体・経済界への期待等についても質疑が及んだ。単なる半導体ブームに終始するのではなく、極めて地道に人材育成・確保、サプライチェーンの強靭化、産業基盤や社会・生活インフラの整備を進めていくことが重要であると痛感した。工場見学訪問者の受け入れ、会社概要説明・技術紹介・クリーンルーム見学、質疑に及ぶ全ての運営が、周到な準備の下に効率的・効果的に進行していく。先端分野で圧倒的な市場シェアを占める企業の実力・底力・実行力に改めて感服した。

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