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会長コメント

新年のごあいさつ

 新年明けましておめでとうございます。

 昨秋からの行動制限の緩和に伴い、ようやく足元の経済に復活の兆しが見え始めています。ワクチン接種も進み、国産治療薬も開発されるなど状況も改善しており、従来の対応を繰り返
すのではなく、過去の経験から得たエビデンスに基づいてウィズコロナの下で経済活動との両
立を図っていくことが重要です。

 会長就任から1年半が過ぎましたが、「九州将来ビジョン2030」の実現を目標に掲げ、第1期中期計画(2021~23年度)の3つの戦略(1.地域共創withコロナ 2.ありたい姿実現に向けたチャレンジ 3.みらいへの投資)の下で策定した事業計画を一つ一つ遂行しながら課題解決に努めてまいりました。

 また、地域委員会等で九州各県を訪問させていただき、各地の会員の方々との意見交換を通じて、九経連活動へのご理解をいただくとともに、地域が抱える課題の把握と、事業計画への取り込みの必要性を強く感じました。地域課題の解決を図り、活力を引き出すことが九州全体の底上げにつながり、「九州から日本を動かす」と同時に「幸せコミュニティ」の実現に向けた底力になるものと信じています。

 これらを踏まえて、2023年度は、GRP増への一丁目一番地である「産業軸」と、地域に根差した委員会活動の「地域軸」の2つの視点で既存事業の精査を行い、必要に応じ委員会再編ならびに事務局組織の改編を行うことでさらなる活動強化を図ってまいります。

 先般、GX推進を後押しする取り組みとして、九州の地銀がまとまって、広域ブロックとしては全国初となる「九州・沖縄・山口ESG投融資方針」を策定・公表いたしました。また、DXを推進しつつ地域活性化を図る取り組みとして「九州スマートリージョン構想」を掲げ、「九州MaaS」や「データ連携基盤」の構築に向けた動きを加速させてまいります。さらに、担い手不足の第一次産業については、企業の兼業・副業制度を活用して支援する「援農」の仕組みづくりに取り組むなど、いずれも具体的プロジェクトを立ち上げ具現化してまいります。

 また、昨年9月の西九州新幹線の開業効果もあり、国内を中心に観光客が戻りつつありますが、とりわけ、今年の10月には、コロナ禍からの力強い復興と将来のインバウンド増への橋頭堡となる国際サイクルロードレース「ツール・ド・九州2023」を開催いたします。第1回目を成功させることでシリーズ化し、併催する周遊型イベント「ディスカバー九州」との相乗効果で、九州が日本におけるサイクルツーリズムの代表的エリアとなり、欧米豪をはじめとする誘客に弾みがつくことを大いに期待しています。

 さらに、インバウンドとアウトバウンドの双方向の交流が重要との観点から、九州の人々が積極的に海外に出て国際感覚を磨き、特にアジアとの関わりで活路を開くべきです。2020年11月にベトナム・ハノイにプレオープンした「九州プロモーションセンター」が、今年3月7日に正式にグランドオープンいたします。九州の自治体や企業の情報に加え、九州で働く魅力も発信してまいります。

 こうしたさまざまな取り組みを足掛かりに、「経済成長」と「心の豊かさ」を生み出すことで「『幸せコミュニティ』九州」の実現を図り、「明るく住みやすい九州」を確かなものにしていきたいと考えます。

 今年も九経連・九州がワンチームとなって、挑戦の風を九州から吹かせるべく、九経連会長として尽力してまいりますので、引き続き皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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