九州地域戦略会議のもとに設置されている「再生可能エネルギー産業化推進委員会」は2015年に「地熱・温泉熱」「海洋」「水素」の各エネルギーに関するアクションプランを策定したが、5年間の取り組み検証とエネルギー情勢変化に基づき、今回アクションプランを見直した。
1.アクションプランの概要
(1)分野の絞り込み
九州での産業化が有望な分野として、ポテンシャルが高く、将来の市場性、雇用効果などから、3分野を選定している。
(2)主な取り組み
これまでのアクションプランの取り組み(産学官連携)を以下に示す。
(3)体制(産官学一体の取り組み)
九州地域戦略会議のもと、再生可能エネルギー産業化推進委員会、委員会傘下に3分野の実務者会議を設置している。
(各会議体は、年2回開催)
2.アクションプラン改定の主な内容
(1)地熱・温泉熱エネルギー
高い地熱利用ポテンシャルを持つ九州の特性を活かし、農業や観光といった他産業との連携を強化していく。
(2)海洋エネルギー
潮流、浮体式洋上風力、海流の実証事業を推進、地場企業の参入機会を確保し、新規参入を促進していく。
(3)水素エネルギー
不安定な再生可能エネルギーの地産地消のための安定化を目指し、再エネの出力制御やFIT期間終了への対応を踏まえ、プロジェクト組成を図る。
3.KPIについて
アクションプラン改定に伴い、KPI(2030年目標)を分野毎に設定している。