
見学風景
【日 時】2025年9月25日(木)14:00~15:30
【会 場】株式会社ミゾタ 製造本部
【出席者】13名
【見学会】
1.会社概要説明
2.製造本部 工場見学
3.質疑応答
第2回先進工場見学会を、ミゾタ様の格別のご厚意により開催した。本見学会の目的は、
ディジタル化・自動化をベースとした製品およびものづくりの理解の深化や新たな気づき
を得るため、それに役立つ先進事例を学習することである。ポンプの製造現場であるミゾ
タの製造本部を、その点を踏まえて見学した。
株式会社ミゾタは、ポンプや水門、除塵水路施設、設計、製造、据付といった、治水、利水
事業を展開している水の総合エンジニアリング企業である。今回見学した製造本部場は
ゲートポンプをはじめ各種ポンプを製造している工場である。今回は出荷を控えたポンプ
の揚水試験やレーザ加工の様子を中心に工場を見学させていただいた。
ポンプ試験のため試験水槽が整備されており、今回のポンプは口径が1350mmで大型
の試験水槽に設置されていた。試験は工場内をみわたせる試験室でコンピュータにより集
中管理されていた。出荷後のポンプは洪水時に稼働するためメンテナンスが重要となる。
IoTを使って遠隔で監視するようなことも進めているということである。
金属加工に関して2次元レーザ加工機を導入し、従来ドリルで行っていた金属の穴あけ
工程を置き換えていた。これにより生産性が飛躍的に向上したとのこと。さらに、作業時間
が短縮されただけでなく、作業員の負傷リスクも低減したとのことである。その他、NC正面
旋盤などが稼働しており、ポンプの機械加工が行われていた。ポンプ・水門・除塵機の設計
~製作~据付まで一貫して自社で行えることが大きな強みとなっている。
ミゾタの製造本部では各種ポンプが製造されていた。このような金属加工の工場では切
子などの屑がみられるものであるが、そのような屑は全く見られず、非常に清掃が行き届い
た工場であることに感銘を受けた。また、女性や若手人材の採用に力を入れており、工業
高校への出前授業や育休制度の充実など働きやすい職場環境をアピールしているとのこ
とである。実際に女性が現場で生き生きと働いている様子を見学することができた。当初の
目的を十二分に満足できた見学会であった。