【日 時】2024年9月26日(火)14:00~16:00
【会 場】株式会社戸上電機製作所
【出席者】13名
【見学会】
1.会社概要説明
2.柱上開閉器組み立て工場見学
3. X線透視・CTシステム見学
4.質疑応答
今回先進工場見学会を、戸上電機製作所の格別のご厚意により開催した。
本見学会の目的は、ディジタル化・自動化をベースとした製品およびもの
づくりの理解の深化や新たな気づきを得るため、それに資する先進事例を
学習することである。その点を踏まえて、柱上開閉器組立工場とX線透視・
CTシステムを見学した。
過電流ロック型開閉器は送電時に事故が起こった場合の波及事故を防止
するために電柱上に設置されている機器である。また、電力会社向け開閉器
は電力会社毎に異なる仕様に対応するため、共通部分とカスタマイズする部
分が区別されている。その柱上開閉器は、快適な空調と整理整頓が行き届い
た工場において製造されていた。製造の各工程は改善が徹底的に図られてお
り、TATの短縮や品質の向上に貢献していた。改善に関しては、作業員がリク
エストを出すことで、改善専門の部署が対応するとのことである。
X線透視・CTシステムは、ワーク内部の検査を非破壊で行う装置である。
モールドのボイド検出など、目視ではわからないワークの内部状態を検査で
きる。非破壊検査は外部から要求も高く、受託試験としているとのことである。
戸上電機製作所は内製化がキーワードで、生産設備にとどまらず、業務ソフ
トのようなものまで内製化しているとのことで、内製化率の高さを感じた。
特に、改善活動において、各種の生産設備をIoTやディジタルのエッセンスを
加え内製化し、TAT短縮や品質向上をデータに基づいて追求している姿勢を
感じた。当初の目的を十二分に満足できた見学会であった。