見学風景(安川電機みらい館) 米良部会長挨拶
【日 時】2024年7月23日(火)13:00~15:45
【訪問先】株式会社安川電機
(福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号)
【出席者】20名
【見学会】
1.開会
2.会社概要説明
3.工場見学
4,質疑応答
5.閉会
株式会社安川電機様(以降、安川電機)の格別のご厚意により、本年度最初の先進工場見学会を実施した。
本見学会の目的は、デジタル化・自動化をベースとした製品およびものづくり、さらに技術開発やオープン
イノベーションについての理解の深化や新たな気づきを得るため、それに資する先進事例を学習することで
ある。その点を踏まえて、安川電機の本社・八幡西事業所にある、小型産業用ロボット組み立て工場(以降、
ロボット第1工場)およびクリーンロボット組み立て工場(以降、ロボット第2工場)、安川電機みらい館、
安川テクノロジーセンタ(以降、YTC)を見学した。
ロボット第1工場は主力製品の産業用ロボットの組み立て工場である。人協働ロボットが大量に導入され
たラインが構築されており、部品準備などのサポートを人が行いながら、人協働ロボットが主体でロボットを
製造していた。以前は完全自動化を目指してラインを構築していたが、変種変量に対応あるラインとして現
構成にしたとのことである。この構成によりTATや設置面積を従来に比べて削減できている。ロボット第2
工場は、半導体ウェハ搬送に利用されるロボットの組み立て工場である。半導体製造で用いられる製造設備
にはコピーイグザクトリが要求されるため、流れ生産ではなく、作業者が責任をもって組みあげるセル生産を
構築したとのことであった。
2021年に稼働したYTCは、各地に散らばっていた技術開発の機能を一か所に集め、技術の統合をはかった
技術開発拠点である。YTCでは開発プロセスを統合し、企画、研究・開発、製品設計、品質管理、量産試作まで
を一貫して行う。さらに、YTCでは大学や企業との連携を通じたオープンイノベーションを推進し、研究開発を
加速させている。安川電機みらい館は安川電機の魅力や技術を展示するミュージアムで、自社の製品を利用
したメカトロニクスウォールなどの展示を見学した。
ロボット工場では、産業用ロボットの役割を含めて、アプリケーションに応じたラインが組まれており、工場
がソリューションの展示場になっているのが感じられた。また、YTCでは開発プロセスの統合やオープンイノ
ベーションへの取り組みなど開発の仕方を革新している様子が感じられた。当初の目的を十二分に満足でき
た見学会であった。